人工増殖と成長
産卵〜抱卵
抱卵するメスの美美(メイメイ)。トキは雌雄交代で抱卵する
トキは4月にはいるころから、2日に1個の割合で合計3〜4個、産卵する。巣内から卵を取り除くと2週間ほど間を置いてから、また同じように3〜4個、産卵をする。
採卵
孵卵器に卵を入れる
検卵(有精卵か無精卵かを調べる)
人工増殖のため、トキが抱卵している卵を採卵し、孵卵器に入れる。
孵化
孵化を補助している様子
孵化直後のヒナ(約60g)
産卵後、約4週間で孵化。ヒナは自力で殻を割ってでてくるが、自力で孵化できないと判断した場合は専門員が補助する。
育雛器(いくすうき)
育雛器中の雛
孵化した雛を育雛器という温度管理された個室に移して飼育する。
給餌
餌を与える職員
成鳥の食べる人工飼料に、消化を助ける小松菜などを配合した幼鳥向けの餌を与える。
保温室に移動
孵化して2週間ほどたつと保温室に移す。
22日齢のヒナ
保温室のヒナたち
育雛ケージのヒナたち
ケージへ移動
止まり木にとまるヒナたち
孵化して45日ほどたつと、雛は飛ぶようになる(巣立ちする)ので成鳥の入るケージに移す。餌も、成鳥と同じ物を食べるようになる。
成鳥
成鳥のトキ
生まれて3か月ほどで換羽がおわる(灰色の羽毛が抜け、白くなる)。成鳥と変わらぬ体重になる。